ふつくしいですね。
今回はこのカード、《沈黙の魔術師-サイレント・マジシャン》をエースカードに据えた青く美しいデッキを紹介します。
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【沈黙の魔導結界】
●メイン/40枚
・モンスター/21枚
《沈黙の魔術師-サイレント・マジシャン》3
《魔導書士 バテル》3
《氷結界の伝道師》1
《氷結界の術者》1
《氷結界の軍師》1
《氷結界の虎将 ライホウ》1
《召喚師アレイスター》1
《エフェクト・ヴェーラー》2
《ヴァイロン・プリズム》3
《サイレント・アングラー》3
《時械神ザフィオン》2
・魔法/15枚
《魔術師の再演》2
《魔術師の左手》1
《グリモの魔導書》1
《ルドラの魔導書》2
《アルマの魔導書》1
《ゲーテの魔導書》1
《魔導書院ラメイソン》2
《氷結界の紋章》2
《召喚魔術》1
《テラ・フォーミング》1
《簡易融合》1
・罠/4枚
《リビングデッドの呼び声》2
《デモンズ・チェーン》2
●エクストラ/15枚
《レア・フィッシュ》1
《召喚獣コキュートス》1
《召喚獣ライディーン》1
《召喚獣メルカバー》1
《召喚獣エリュシオン》1
《マジックテンペスター》1
《氷結界の虎王ドゥローレン》1
《氷結界の龍ブリューナク》1
《瑚之龍》1
《白闘気海豚》1
《白闘気白鯨》1
《天穹覇龍ドラゴアセンション》1
《No.101 S・H・Ark Knight》1
《No.37 希望織竜スパイダー・シャーク》1
《デコード・トーカー》1
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コンセプト
そもそものデッキ名の由来ですが、
沈黙(サイレント) + 魔導 + 氷結界
という三つのテーマの混合から成り立っています。
厳密に言えば魔導は「魔導書」テーマ、沈黙に至ってはテーマでもなんでもないのですが、その名を関するカードも意識しています。
一応沈黙(サイレント)からは
《沈黙の魔術師-サイレント・マジシャン》
《サイレント・アングラー》
《No.101 S・H・Ark Knight》
の三種類を採用。
沈黙の魔術師の美しさに見合うデッキを作るということで、採用基準にはイラストと名前を強く反映させています。
目指すのは「沈黙の魔術師を活かし、美しく勝利する」こと。
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解説
●中心となるコンボ
《沈黙の魔術師-サイレント・マジシャン》
《氷結界の虎王ドゥローレン》
の2枚を揃えることです。
《沈黙 の魔術師 -サイレント・マジシャン/Silent Magician》
特殊召喚・効果モンスター 星4/光属性/魔法使い族/攻1000/守1000 このカードは通常召喚できない。 自分フィールドの魔法使い族モンスター1体をリリースした場合のみ特殊召喚できる。 (1):このカードの攻撃力は、自分の手札の数×500アップする。 (2):1ターンに1度、魔法カードが発動した時に発動できる。 その発動を無効にする。 (3):フィールドのこのカードが戦闘または相手の効果で破壊された場合に発動できる。 手札・デッキから「沈黙の魔術師-サイレント・マジシャン」以外の 「サイレント・マジシャン」モンスター1体を召喚条件を無視して特殊召喚する。
《氷結界 の虎王 ドゥローレン/Dewloren, Tiger King of the Ice Barrier》
シンクロ・効果モンスター(制限カード) 星6/水属性/獣族/攻2000/守1400 チューナー+チューナー以外の水属性モンスター1体以上 1ターンに1度、自分フィールド上に表側表示で存在する カードを任意の枚数選択して持ち主の手札に戻す事ができる。 このカードの攻撃力はエンドフェイズ時まで、 この効果で手札に戻したカードの数×500ポイントアップする。
《沈黙の魔術師-サイレント・マジシャン》は、手札の枚数によって攻撃力を増しますが、専用魔法カード《サイレント・バーニング》では手札を6枚までしか増やすことが出来ません。
そこで《氷結界の虎王ドゥローレン》の効果により、自分フィールドのカードを手札に戻すことで、爆発的に手札を増やすことが出来るようになるのです。
手札に戻せば強くなる「ドゥローレン」、手札が増えれば強くなる「サイレント・マジシャン」、この2体で攻めていきます。
しかし「サイレント・マジシャン」は魔法使いをリリースする必要があり、「ドゥローレン」は非チューナーに水属性を要求します。
この問題を一挙に引き受けるのがこのカード、
《魔導書士 バテル/Spellbook Magician of Prophecy》
効果モンスター 星2/水属性/魔法使い族/攻 500/守 400 (1):このカードが召喚・リバースした場合に発動する。 デッキから「魔導書」魔法カード1枚を手札に加える。
《魔術師 の再演 /Magician's Restage》
永続魔法 (1):このカードがフィールドに表側表示で存在する限り1度だけ、 自分の墓地のレベル3以下の魔法使い族モンスター1体を対象として発動できる。 そのモンスターを特殊召喚する。 (2):このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。 デッキから「魔術師の再演」以外の「魔術師」永続魔法カード1枚を手札に加える。バテルは水属性魔法使い族であり、沈黙のリリース素材にもドゥローレンのシンクロ素材にもなることが出来ます。
当然どちらかに使用してしまうと墓地に行ってしまいますが、《魔術師の再演》や《リビングデッドの呼び声》によって容易にフィールドに呼び戻すことが出来るのです。
そしてバテルは素材になるだけでなく、さらに手札を増やせるカード、《ルドラの魔導書》《魔導書院ラメイソン》を手札に加えることが出来ます。
《ルドラの魔導書 /Spellbook of Knowledge》
通常魔法 このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。 (1):「ルドラの魔導書」以外の自分の手札・フィールドの「魔導書」カード1枚 または自分フィールドの魔法使い族モンスター1体を墓地へ送り、 自分はデッキから2枚ドローする。
《魔導書院 ラメイソン/The Grand Spellbook Tower》
フィールド魔法 自分フィールド上または自分の墓地に魔法使い族モンスターが存在する場合、 1ターンに1度、自分のスタンバイフェイズ時に発動できる。 「魔導書院ラメイソン」以外の自分の墓地の 「魔導書」と名のついた魔法カード1枚をデッキの一番下に戻し、 デッキからカードを1枚ドローする。 また、このカードが相手によって破壊され墓地へ送られた時、 自分の墓地の「魔導書」と名のついた魔法カードの数以下の レベルを持つ魔法使い族モンスター1体を手札・デッキから特殊召喚できる。これらは沈黙とドゥローレンを並べるために必要なカードを呼び込む手助けにもなり、デッキの回転率に貢献してくれます。
●ドゥローレンのセルフバウンス
強力な効果だけに、この効果を活用できるギミックを多く採用しています。
- リビングデッド+氷結界の伝道師
リビングデッドの呼び声は、回収して再利用したいカードですが、蘇生してそのままリビングデッドを手札に戻してしまうとせっかく蘇生したモンスターが破壊されてしまいます。
そこでこのカード、
《氷結界 の伝道師 /Prior of the Ice Barrier》
効果モンスター 星2/水属性/水族/攻1000/守 400 自分フィールド上に「氷結界」と名のついたモンスターが表側表示で存在する場合、 このカードは手札から特殊召喚する事ができる。 この効果で特殊召喚するターン、 自分はレベル5以上のモンスターを特殊召喚できない。 また、このカードをリリースする事で、 「氷結界の伝道師」以外の自分の墓地に存在する 「氷結界」と名のついたモンスター1体を選択して特殊召喚する。
蘇生させたこのカードをリリースして氷結界モンスターを蘇生させれば、リビングデッドとの関係が断ち切られ、リビングデッドを損失なく手札に戻せる状態になります。
- 魔術師の再演/リビングデッド+バテル/エフェクト・ヴェーラー
リビングデッドはなんでも蘇生出来ますが、レベル3以下の魔法使い族限定で蘇生出来るカードとして、「魔導書士バテル」「エフェクト・ヴェーラー」を採用しています。
《エフェクト・ヴェーラー/Effect Veiler》
チューナー・効果モンスター 星1/光属性/魔法使い族/攻 0/守 0 (1):相手メインフェイズにこのカードを手札から墓地へ送り、 相手フィールドの効果モンスター1体を対象として発動できる。 その相手モンスターの効果をターン終了時まで無効にする。
バテルもヴェーラーも墓地に送るのは容易で、かつ手札に戻すことで再び効果を使うことが出来ます。
リビングデッドや再演で蘇生したこれらのカードと、蘇生したリビングデッドなどをまとめてドゥローレンで手札に戻すことで、バテルのサーチやヴェーラーの効果無効を何度でも打つことが出来ます。
- ヴァイロン・プリズム
《ヴァイロン・プリズム/Vylon Prism》
チューナー(効果モンスター) 星4/光属性/雷族/攻1500/守1500 このカードがモンスターカードゾーン上から墓地へ送られた場合、 500ライフポイントを払って発動できる。 このカードを装備カード扱いとして 自分フィールド上のモンスター1体に装備する。 このカードが装備カード扱いとして装備されている場合、 装備モンスターが戦闘を行うダメージステップの間、その攻撃力は1000ポイントアップする。
このカードは、レベル4のチューナーモンスターなので、レベル2の水属性魔法使いであるバテルとドゥローレンのシンクロ素材となることが出来ます。
それだけではなく、このカードは墓地に送られた場合に自陣のモンスターに装備し、攻撃力1000アップの装備カードとなります。
これは相手ターンには攻撃力が元に戻ってしまうドゥローレンの弱点を補うと共に、回収可能なチューナーとしても働いてくれます。
シンクロモンスター以外にも装備できるので、沈黙の火力の底上げにもなります。
- デモンズ・チェーン
《デモンズ・チェーン/Fiendish Chain》
永続罠 フィールドの効果モンスター1体を対象としてこのカードを
できる。 (1):このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、 その表側表示モンスターは攻撃できず、効果は無効化される。 そのモンスターが破壊された時にこのカードは破壊される。
これは言わずと知れた強力な防御札です。
セルフバウンスとも相性がよく、ドゥローレンで回収することで相手の動きを大幅に制限できます。
相手ターンの攻撃力が心もとないドゥローレンにとって攻撃不可も大きなアドバンテージになります。
●三種の無効
沈黙の効果では魔法カードしか止めることは出来ません。
モンスター効果による除去が蔓延る現代で、魔法カードだけを止めていても勝ち目はありません。
そこで先述の通り「フィールドのモンスターの効果を無効にするカード」として
《エフェクト・ヴェーラー》
《デモンズ・チェーン》
を採用しています。
これらはこのデッキでは回収可能なカードなので、沈黙と合わせてモンスター効果への牽制として作用します。
さらに、
《魔術師 の左手 /Magician's Left Hand》
永続魔法 (1):1ターンに1度、自分フィールドに魔法使い族モンスターが存在する場合、 相手が発動した罠カードの効果を無効にし破壊する。
このカードを採用することで、魔法使い族が存在するときさらに1枚罠カードも無効にすることが出来るようになります。
ただこのカードは1枚しか採用していません。
理由は罠カードは採用していないデッキもあるというのもありますが、《魔術師の再演》の効果でサーチすることが出来るからです。
《魔術師の再演》は墓地に送られることで他の「魔術師」永続魔法をサーチすることが出来るのですが、ではどうやって墓地に送るのか。
「ドゥローレン」で回収して再発動、その発動を「沈黙」で無効にするのです。
沈黙はお互いのターンに1度ずつ、自分相手問わず発動した魔法を1度だけ無効に出来るので、その効果によって発動を無効にし墓地へ送ってやれば《魔術師の左手》を手札に加えることが出来ます。
これらの要素が揃えば、フィールドで発動する相手の「モンスター効果」「魔法」「罠」をそれぞれ毎ターン1度ずつ無効に出来る中で、沈黙とドゥローレンの超打点でライフを襲うことが出来ます。
●このデッキの弱点
- コンボ完成までに時間がかかる
そもそもそんな展開力のあるデッキではありません。
バテルとラメイソンでドローブーストをかけても沈黙が引けない、蘇生札が引けない、防御札が引けないなど、何か1つ欠けても穴のある盤面になります。
特にモンスター効無効が引けない時が問題で、あらゆるカードに耐性が無いので永続を割られたりすると大きな痛手になります。
- 除去力がない
レシピの通り、メインデッキに除去らしい除去カードは《ゲーテの魔導書》ぐらいしか入っていません。
各種無効系も墓地発動や効果の発動には対応していなかったりと、後手に回ると対応出来なくなってしまうものがあります。
- 永続依存である
フィールド魔法のラメイソンや永続の再演、リビデ、デモチェなどは再利用しやすいという利点はあるものの、裏返せば除去に非常に弱いということになります。
無効系で守れるとは言え、回収前提で投入しているこれらのカードが割られるということは恐らく相手が思っているより遥かに痛手になっています。
また、永続依存の宿命である手札事故も弱点の1つに数えられるでしょう。
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さて、いかがだったでしょうか。
ここまでの解説を読んで、強いと思ったでしょうか。弱いと思ったでしょうか。
実際回してみればわかりますが、このデッキは弱いです。
弱点の部分で解説はしましたが、このデッキの事故率は尋常ではありません。
並の展開力のデッキには必要札が揃う前に倒されてしまうでしょう。
ただこのデッキを評価するにあたって、是非デュエルフィールドでこのデッキを見て欲しいと思います。
試合の中で、相手を魅了するような蒼きフィールドと、完璧に決闘を掌握する美しい女神の姿があれば、それがこのデッキの存在意義であると言えるでしょう。
つまり何が言いたいかというと、
サイマジの腰エッrrrrrrrrrrrrrr
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